ゲームボーイミクロ(GAMEBOYmicro / OXY-001)を紹介します。
スーパーマリオ発売20周年に合わせ、2005年に発売された、GBA(ゲームボーイアドバンス)用ソフトが楽しめる珠玉の一品です。
発売から8年後の2013年当時、筆者はPSPgoを愛用し続けており、何をこじらせたのか「小さいことはいいことだ」と本体のみで中古購入。それまでほとんど持っていなかったGBA用ソフトを買い集めるきっかけになりました。
小さいけれど操作もスムーズな絶妙なサイズ感、古さを感じさせないデザイン性など、所有欲を満たしてくれるお気に入りの携帯ゲーム機です。
ゲームボーイミクロの良いところ
高級感あふれるアルミボディ
任天堂さんはプラスチッキーなボディの携帯ゲーム機を多く作られている中、本機はアルミボディで高級感あふれる見た目・手触りで満足感が高いです。
筆者は当初ブラックが欲しかったのですが、在庫の都合でシルバーを購入しました。後になって素材感あふれるシルバーはMacっぽくもあることに気が付き、今ではとてもお気に入りです。一般にはファミコンカラーが人気みたいですね。
非常に小さい本体でGBA用ソフトが楽しめる
外出先でちょこっと遊ぶにはもってこいのコンパクトボディ! GBA用ソフトには名作が多いのですが、他機種への移植も少ないので本機の価値が高まりますね。
バックライトで画面が見やすい
初代ゲームボーイアドバンス本体や日本国内販売のゲームボーイアドバンスSPと比べると、バックライトにより見やすさが段違いです。
ニンテンドーDS/DSLiteにはバックライトが搭載されていてGBA用ソフトが楽しめるのですが、個人的に使わない2画面目やボタンが邪魔で、快適にGBA用ソフトを遊ぶ目的で選んでいるのは本機だったりします。
今だから評価されているのはここ
今でも通用する高級感のあるガジェットで気軽にレトロゲームが楽しめる
ファミコンからの移植作も多いGBA用ゲームをコンパクトに持ち出すというコンセプトは秀逸だったのですが、GBA市場自体が次世代のニンテンドーDS市場へ移行が進んでいる時期で、そのニンテンドーDS自体にGBA用ソフトへの互換性や拡張性(ダブルスロット利用)があり、ミクロの販売につながらず、最終的に多くの販売店でゲームボーイミクロは値下げセール品となっていました。
その後10年以上経ち、ニンテンドー3DS、Nintento Switchと時代は変わり、GBA用ソフトそのものがレトロゲームと呼ばれる昨今、ゲームボーイミクロは懐かしむ一部の大人達の間でそのニーズを高めつつあります。
そう考えると、2020年にスーパーマリオ発売35周年で期間限定発売となり話題となった「ゲーム&ウォッチ スーパーマリオブラザーズ」や他社製品である「ゲームギアミクロ」なども本機に通ずるところがありそうですね。
ゲームボーイミクロの残念なところ
イヤホンで聴くとノイズが鳴って気になる
普段使っているiPhone用のイヤホンではノイズが際立って苦痛でした。SONYのMDR-EX15LPを試したところ、ノイズが少し気にならなくなったので、イヤホンの相性もあると思います。
DSLiteはイヤホンを使っても非常にクリアでしたので、音にこだわる方はそちらで遊ぶのをオススメします。
画面が小さい
表示がつぶれたりはしないですが、グラフィックを細部まで見るのには向きません。細かい文字は何とか読めますが、読みづらく感じました。
ゲームボーイ/ゲームボーイカラー用ソフトは遊べない
ゲームボーイ/ゲームボーイカラーにも多くの名作があるのですが、残念ながら対応していません。それらを遊ぶ場合は別の本体が必要になります。
もしも付属品なしの本体のみで中古購入するなら
筆者は中古店で本機を購入しましたが、予算の都合もあり、付属品が無い本体のみで売られていたものを選びました。購入前にはショーケースから出してもらい電源を入れてみるなども試し、一応電源が入ったので購入に至りました。
充電器やバッテリーを検討しよう
ゲームボーイミクロの充電端子は、他のどの任天堂のゲーム機とも端子が異なるため、他の機種から充電アダプターを流用することができません。筆者は最初、社外品の充電アダプターをamazonで購入し使っていたのですが、数年後には壊れて充電できなくなりました。現在は社外品USB充電ケーブルを購入し使用しています。USBケーブルだとモバイルバッテリーにも挿せるので便利です。本体内のバッテリーがまだ生きていたため、リチウムバッテリーは換えませんでしたが、使用や経年で劣化があるので社外品バッテリーを検討してみてもよさそうです。
液晶のドット欠けの有無も確認しよう
これは付属品の有無や新品/中古に因ることではないのですが、できればドット欠けの有無も確認をおすすめします。これは筆者のゲームボーイミクロにはドット欠けが1箇所、後から見つかったからです。画面端に近いところでしたし、ドット欠け自体が非常に小さく、あまり気にならないのが救いですが、購入時に気が付けなかったのが悔やまれます。
最後に
最新ゲーム機やスマホじゃ遊べない、懐かしのGBAのゲームを大人のゲーム機「ゲームボーイミクロ」で気軽に持ち出してみては。任天堂のゲーム機の中でもオシャレで異色な本機は所有感を満たしてくれますよ。
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