GBASP(バックライト搭載)|日本未発売にして最強のゲームボーイ[レビュー]

2021/09/19

ゲーム ニンテンドー 携帯ゲーム機

ゲームボーイアドバンスSPの展開写真

ゲームボーイアドバンスSP バックライト搭載型(GAMEBOY ADVANCE SP / AGS-101)を紹介します。

ゲームボーイアドバンスSP(GBASP)は日本でも2003年にフロントライトを搭載したAGS-001が発売されていたのですが、本機AGS-101は、ゲームボーイミクロと同時期(2005年頃)にアメリカや中国など海外で販売されたバージョンアップ版、日本未発売のバックライト搭載型です。

日本未発売の海外仕様品ですが、カートリッジの仕様は同じらしく、日本のソフトもそのまま遊べます

筆者は2013年頃に知人に頼んで中古品を中国で代理購入してもらい入手しました。なお、中国版なのでNintendoではなくiQueのロゴが付いていますが、任天堂の正式許諾を受けた正規品です。

メトロイドゼロミッション起動の写真
暗いところでもバックライトでとても見やすいです

スーパーマリオブラザーズデラックス起動の写真
ゲームボーイカラーのソフトも遊べます

ゲームボーイアドバンスSPの折り畳み時写真
中国版は折りたたむとiQueのロゴが付いています

フロントライト版とバックライト(日本未発売)版の違い

画面とライトボタン以外は同じ仕様

フロントライト版とバックライト版を比べると、画面とライトボタン以外は同じ仕様です。

フロントライトは前から照らすので画面が白っぽく見え、やや見づらいのですが、バックライトは今のスマホや液晶テレビみたいに後ろから照らして画面がくっきりはっきり。

ライトボタンを押すと、フロントライト版はライトを付けたり消したりできますが、バックライト版はライトは常時点灯で代わりに明るさを2段階で切り替えます。

ライトボタンの写真
ライトボタンは画面すぐ下、本体中央にあります

ゲームボーイアドバンスSP(バックライト搭載)の良いところ

ゲームボーイ/ゲームボーイカラー/ゲームボーイアドバンス用ソフトが遊べる

ゲームボーイ/ゲームボーイカラーで1200本以上、ゲームボーイアドバンスで700本以上のソフトが発売されており、この1台で約2000本のソフトに対応しています。

バックライト搭載の大きめカラー液晶が見やすい

本機はバックライト搭載に加え、彩度が高めで発色も良いです。

GBAソフトの場合、グラフィックが綺麗なゲームやRPGなどのテキスト主体のゲームなどを遊ぶには、ゲームボーイミクロよりも画面が大きい本機のほうがオススメです。

ちなみに本機はリフレッシュレートの都合でちらつきがあるそうなのですが、筆者は気になりませんでした。この辺り、気にされる方はご注意ください。

グッドデザイン賞も受賞した折りたたみ式デザイン

当時の折りたたみ式携帯電話からインスパイアされたとも思われるデザインで、コンパクトに折りたためます。フロントライト版ではグッドデザイン賞を受賞したそうです。なお、ボタン等の操作感も上々です。

余談ですが、任天堂の携帯機で充電式バッテリーを積んだのもGBASPが初で、それも含めて発売当時、余計に携帯電話みたいだと思ったものでした。

DSLiteとサイズ比較(1)
DSLiteとサイズ比較(1)

DSLiteとサイズ比較(2)
DSLiteとサイズ比較(2)

最強のゲームボーイとする理由

ほとんどのゲームボーイ系ソフトを綺麗な表示で快適に遊べる

本機はゲームボーイ/ゲームボーイカラー用ソフト対応の本体としては唯一のバックライト機です。この1台があれば、バックライト搭載の綺麗な表示で大概のゲームボーイ系ソフトを挿して快適に遊べます。

ゲームボーイミクロやDS/DSLiteもバックライトが搭載されていてゲームボーイアドバンスのソフトが遊べるのですが、ゲームボーイやゲームボーイカラーのソフトを遊ぶことができません。

はみ出るGBC用ソフトの様子
GBC用ソフトを挿すと、はみ出します

ゲームボーイアドバンスSP(バックライト搭載)の残念なところ

日本国内では入手困難

入手以前には中古店を巡っていっぱい探したのですが、売ってませんでした。それはそうですよね、元々が国内流通してないのですから。

最近ではフロントライトのGBASPや初代GBAを換装する社外品バックライト液晶が売られているようで、本機の代わりになるかもしれません。また、筆者のように海外の中古本体を狙うのも選択肢になるかと思います。どちらを選んでも自己責任で手間がかかるのがネックですね。

イヤホンジャックが無い

別売オプションパーツの変換プラグを充電と共用の端子に挿さないとイヤホンがつなげられません。変換プラグでイヤホンつなげると、代わりにACアダプターが挿せません。この点はフロントライト版も同様で、やや不便です。

なお、変換プラグを使ってイヤホンつないでみると、ゲームボーイミクロ同様にノイズが気になりました。どうやらこちらもイヤホンとの相性がありそうです。ただし筆者の変換プラグが社外品だったことも一因しているのかもしれません。

もしこれから入手するなら

型番などを検索して見つけるのがオススメ

バックライト搭載の本品は海外仕様品であり、日本国内の流通が極端に少ないため、日本の中古店の実店舗で見つけることは難しいです。そのため、インターネットでのオークションや売買サイトで型番などを検索して見つけるのがオススメです。海外サイトからも見つけることができますが、その場合は送料など費用が高くつきますし、そもそも海外発送を対応してくれるかどうかもポイントになるでしょう。

中古品購入やネット購入で起こりうるトラブルに注意

本体のダメージやドット欠け、電源不具合、支払や発送のトラブル、偽物や改造品によるトラブルなど、様々なトラブルの可能性があることも、あらかじめ想定しておきたいですね。

ACアダプターに注意

筆者が購入した本機は中国仕様なので、付属のACアダプターが日本国内では使えません。ですが、日本でのゲームボーイアドバンスSPやニンテンドーDS(初代)の付属ACアダプター(AGS-002またはNTR-002)を別途用意できれば、それで代用できます。DSLiteやDSi、DSiLLのアダプターは仕様が異なり使えないので注意が必要です。

なお、筆者は中古店でニンテンドーDS付属のACアダプターを中古購入して使っています。

最後に

ゲームボーイミクロと比べると入手難度がとても高く、少しかさばる本機ですが、画面は綺麗で初代のゲームボーイ用ソフトにも対応しているので、レトロゲームファンにはぜひオススメしたい1台です。

個人的にメトロイドIIを挿す本体として最もオススメですが、その話はまたいつかどこかで。

関連記事

ゲームボーイミクロ|今だから評価される名機[レビュー]-ぽろぽろぶろぐ

スーパーマリオ発売20周年に合わせ、2005年に発売された、GBA(ゲームボーイアドバンス)用ソフトが楽しめる珠玉の一品であり、後年、PSPgoを愛用する筆者が中古購入した「ゲームボーイミクロ」を紹介します。

サムネイル

ゲームボーイライト|レトロな緑の光が照らす名機[レビュー]-ぽろぽろぶろぐ

緑色バックライトのモノクロ4階調液晶を搭載、ゲームボーイポケットに比べて、より見やすく電池長持ち。1998年に発売し海外未発売のゲーム機「ゲームボーイライト」を紹介します。

サムネイル

ニンテンドーDS Lite|一世を風靡したデュアルスクリーンゲーム機[レビュー]-ぽろぽろぶろぐ

発売当時の2006年、脳トレブームをきっかけに日本国内では品薄で入荷待ちが相次いだヒット商品であり、筆者がファイナルファンタジーIIIを遊びたくて購入した「ニンテンドーDS Lite」を紹介します。

サムネイル

管理人について

自分の写真
yahiro
ゲームとカメラが好き。型落ち品を購入することが多く、価格が高い最新のものにはあまり食いつきません。アナログテレビを2015年まで使っていました。

記事を検索

お問い合わせフォーム

名前

メール *

メッセージ *