バーチャスティック 後期型（VIRTUA STICK / HSS-0136）を紹介します。
バーチャスティックはセガが発売したセガサターン用レバーコントローラーで、初期型はグレーと青のカラーで1994年に発売されたのですが操作感など評判が悪く、その後1996年にカラーも形状もリニューアルして発売されたのが本機になります。
筆者のサターンの実機はもう20年ほど眠っており、本機はUSB変換器を使ってもっぱらPS3につないで楽しんでいます。
バーチャスティック後期型の良いところ
アストロシティを想起させるデザイン
90年代のゲームセンターにあった筐体アストロシティが我が家にやってきたかのようなデザイン！ このレバーでプレイすればゲームセンター気分が味わえるという素敵なコントローラーです。ゲームファンにはインテリアとしても良さそうです。
アーケード筐体に似たデザイン
各ボタンに連射スイッチ付き
ファンタジーゾーンなどシューティングゲームを遊ぶ時などに大活躍！ ボタン個別ではないですが、連射スピードを調節できるのもポイントです。
手頃なサイズ感
近年のRAPなど家庭用レバーコントローラは大きく場所を取るものが多く、その点では本機は割とコンパクトな部類になると思います。
USB変換すればPCやPS3などで使用できる
お気に入りのコントローラーを今も使える幸せ！ 社外品ですが変換器は神ですね。
USB変換すると便利です
筆者の思い出
まだサターンが現役だった20世紀の末に、元々はファイティングスティックSSを使っていたのですが、端子が壊れて動作不良になったので丁度代わりのレバーコントローラーを探しておりました。そして箱無しの中古品で安い出物（本機）を見つけたため購入。ファイティングスティックSSの操作感もなかなか好きだったのですが、本機のデザインにコロッとやられちゃいましたね。それから大事に使っておりまして、本機は虎の子のサターン用レバーコントローラーです。
気になりがちなポイント
ボタン配置が不人気
おそらくバーチャファイターの3ボタン配置を基準にバランスを取っているからだと思いますが、6ボタンの格闘ゲームを遊ぶ方には上寄りの配置になっていて不満があるみたいです。
筆者はこの6ボタン位置でも気にせず格ゲー遊びますし、D＆Dシャドーオーバーミスタラの4ボタン使うのにもちょうどいい位置にボタンがあるので、本機はお気に入りです。
賛否両論なボタン配置
後期型には2種類のバージョンがある
レバーの違う2種類のバージョンがあり、セイミツ製レバーかアスキー製レバーが採用されているそうで、セイミツ製が当たり、アスキー製は操作したときの感触が硬くはずれだと言われています。筆者のレバーはアスキー製です。
十数年ぶりに引っ張り出してみたところ、レバーもボタンも感触が硬くて困りましたが、ミニ四駆のFグリスでグリスアップしたらなんとか我慢できるくらいにはなりました。
90年代のゲームセンターは店によりメンテナンスもまちまちだったので、アスキーレバーの感触の硬さも、ある程度まともに動けば後は当時の雰囲気再現の範囲かなと筆者は位置付けています。
軸受けが歯車状だとアスキーレバーとのこと
バーチャスティック後期型の残念なところ
ボタンが足りない
PS3につないで遊んでいるからですが、PSボタンが無いのは仕方ないとしても、セレクトボタンが欲しいと思う事が多々あり、キーコンフィグで解消できなかったりします。専用のアーケードコントローラー（アケコン）を買えば済む話なのですが、筆者は本機のデザインが好きなので非常に悩ましいです。
裏面のゴムが劣化する
溶けてズレたり、ネバネバしてたり、紙が貼り付いて剥がれなくなったりします。古い物なので仕方がないのですが、本機やツインスティックは劣化しやすいほうだと思います。
ガチャガチャうるさい
部屋の環境や時間帯、同居人の有無などで使いづらいのがこの手のコントローラーの悩みですね。筆者も夜に本機で遊ぶのはなかなか難しいです。
最後に
近年ではアストロシティミニが話題となり、専用レバーコントローラーも発売されていますが、個人的にはサターンに思い入れがあることもあって本機のかわいらしさは圧勝。90年代ゲーセンファンにはぜひおすすめしたいです。
よりリアルなコントローラーにこだわる方はぜひバーチャスティックプロもチェックしてみてくださいね。
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