スワンクリスタル(SwanCrystal)を紹介します。
スワンクリスタルは2002年にバンダイが発売した、ワンダースワンシリーズの3機種目にして最後の本体機です。
ワンダースワンが発売された当時は、乾電池1本で遊べることや、他の携帯ゲーム機と比べてメーカー価格が安かったことなどで話題になりました。
筆者は「ロマンシングサガ」などSaGaシリーズの熱心なファンで、パワーアップ移植されたSaGaを遊べる本機は宝物の一つです。
スワンクリスタルの良いところ
液晶が前機種に比べて綺麗に
前機種のワンダースワンカラーは競合のゲームボーイカラーの液晶に比べるとどうしても暗く見づらかったのですが、最終機であるスワンクリスタルにはTFT液晶が使われ、同程度ぐらいまで見やすくなりました。
特徴的なボタン配置
本機や他のワンダースワン本体は縦画面でも遊べるようボタンが配置設計されており、縦画面を前提にしたゲームも多く発売されました。
ワンダースワンならではのソフトが遊べる
本機はローンチタイトルで中毒性の高いパズルゲーム「GUNPEY」をはじめ、199本発売されたワンダースワン/ワンダースワンカラー用ソフトに対応しています。
カラーになった「魔界塔士サガ」や、シェラハと戦える「ロマンシングサガ」、アンリミテッドサガのアイデアにつながったと言われる「ワイルドカード」など、サガシリーズのファンに本機は特におすすめです。
スワンクリスタルの残念なところ
バックライトが付いていない
本機には現在普及している携帯ゲーム機やスマホのようなバックライトが搭載されていません。そのため、今のゲーム機と比べるとどうしても見づらいです。より見やすくするために液晶の換装に挑戦される方もいるみたいですね。
イヤホン使うには別売ヘッドホンアダプターが必要
ワンダースワン系の本体はスピーカーの音がチープだとよく言われます。アダプターを使ってイヤホンで聴くと感動するほど良いらしいです。
というのも、筆者はまだ試したことがなく、一度試したいのですが、残念ながらヘッドホンアダプターはプレミア価格が付いてなかなか買えないのです。
カートリッジの接触不良でセーブデータが消えやすい
接触不良でなかなかの確率でセーブデータが飛びます。筆者はやりこんでいたロマサガやFF4などのデータがすべて飛ぶ度に、しばらく茫然自失となったものです。そのため本機の電源を入れる際はかなりナーバスになりますね。
最後に
本機はワンダースワンでの最終機ですが、今の携帯ゲーム機に慣れた方には正直言って遊びづらいと思います。ワンダースワンやそのソフトへの愛が無ければそうそうおすすめはしないです。